富永整体院に来られた方からこんな質問をいただくことがあります。
「ずっとマッサージに通っているのですが、意味がありますか?」
「マッサージと整体の違いって何ですか?」
こんな時はこのようにお答えします。
「マッサージは一時的な改善、当院での整体は根本治療です。」
とお答えします。
私としてはこのような質問をいただくと嬉しい気持ちになります。
なぜなら自分のお体の不調に対して向き合おうと考えたときにこのような質問が浮かんでくるからです。治療家としてとても嬉しく思います。なので、このような質問に対しては、私も真剣になってお話を聞かせていただいてから、その方にあったお答えをいたします。
さらにどうしてなのかお聞きしたい方もいらっしゃると思いますので
富永整体院 代表の富永隼人が治療家としての目線で解説しますね。
マッサージという言葉の意味と現状
実は厳密にいうとマッサージという言葉も治療目的に行うものです。そのためマッサージという言葉はあんまマッサージ指圧師という国家資格保有者のみが使える言葉です。しかし、現実はマッサージ業者のほとんどは無資格です。無資格の方が慰安を目的としてマッサージを皆さんに提供しています。
マッサージは時には必要
慰安目的のマッサージは繰り返しても意味がないかというと、私としては意味がないとは思いません。なぜなら「どうしても疲れているから楽になりたい。」「体をほぐして今日はぐっすり眠りたい。」という時ってあると思います。
そんな時に気持ち良くなるためのマッサージを受けることは体にも心にもいい影響があると思っています。一時的でも痛みや辛さからの解放されることは必要なものです。痛み止めや睡眠薬と同じようなもので、時には頼っていいものだと私は考えます。
しかし治療としての意味は変わってきます。マッサージは何回も行き続けたからと言って、根本的な改善は見込めないと思います。それはどうしてかというと「辛くなるほど痛くなったのはどうしてなのか。原因は何なのか。」ということです。一時的な慰安は長くは続きません。原因が解消できていない限り、時間が経てば再び繰り返してしまいます。
原因の根本的改善が不調をなくす糸口
不調を無視し、原因にアプローチすることなく、痛みだけを取り除いても改善はしません。そのまま何年もすれば、体は限界に達し、いよいよ取り返しのつかない状態になります。
痛み止めを飲み続けたからといって、痛みがなくなることはないですよね。改善するには原因にアプローチすることが必要です。
痛みはあなたへのメッセージだと思っております。「体に問題が起きてるから、大変なことになる前に助けてね」というメッセージです。マッサージをしてほしいわけでも、痛み止めを飲んだり、ましてや湿布や注射、手術をしてほしいわけでもありません。原因を解決してほしいと痛みはあなたにメッセージを送っています。
その痛みという体からのメッセージに耳をよく傾けてみてくださいね。
最後に・・・
治療業界に携わるようになり、たくさんの整体師、マッサージ業界の方にお会いする機会がありました。双方に言えることですが、治療を学ぼうとする方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃいます。実際には、マッサージと整体ではっきりと分かれているものでもないことも多いです。見極めることは難しいかもしれませんが、あなたの大切なお体を預けることには変わりないです。インターネットや口コミをみて、あなたが求めているものを提供できるかどうかを確認し、さらに担当の先生にどんなことに困っているのか、どのくらいまで改善したいのかなどをお伝えし、可能かどうか確かめてみてくださいね。
ここまで読んでくださったあなたは、体の痛みというメッセージを受け止め、原因ってなんだろう。と考え出した時点であなたの治療は始まっています。治療家として、とても嬉しいことであり、それに気がついたあなたの観点は素晴らしいものです。あなたにとって、今解決したいこと、必要としていることに合わせて、マッサージ、整体をはじめとするたくさんの治療方法を使い分けながら、自分の体のメッセージに応えてあげてください。